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三井不動産が三井の歴史学ぶ新人研修
東京・中野の三井家野方墓所を見学

三友新聞 2021年5月20日号 より]

三井不動産(菰田正信社長)は、4月入社の新人62名を対象に三井の歴史を学ぶ研修を行った。5月11日には公益財団法人三井文庫によるオンライン講演を開催。続く12日には東京・中野にある三井家の「野方墓所」を訪れ、三井の先人に祈りを捧げた。野方墓所で三井系企業の新人研修が行われるのは初めて。

オンライン講演では三井文庫・吉川容上席研究員が講師を務め、350年以上続く歴史を「豪商三井家」「三井財閥」「三井グループ」の3つの時代に分けて説明。三井文庫が所蔵する三井高利自筆の「万借帳」などの画像を交えながら、江戸時代から現代に至るまでの三井の歴史を紐解いた。

野方墓所の見学では三井文庫・下向井紀彦主任研究員が墓所を案内した。三井高利の墓碑には焼香台が設けられ、新人は墓所の来歴などについて熱心に耳を傾けるとともに高利夫妻へ線香を手向けた。

野方墓所は2019年から年に一度、1日限定で一般公開されている。今年2月からは学術・文化・教育などを目的とした団体の「学術公開」の受付を開始。今後は三井グループ各社の歴史研修の場としても提供する考え。

三井高利夫妻の墓前で手を合わせる新人たち

三井越後屋の奉公人877名の戒名が刻まれた供養塔を見学

三井家野方墓所
問合せ・申込先(一般社団法人三井家同族会・野方墓所学術公開事業宛)

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