会員会社ニュース

日本橋三越本店のパイプオルガン修復完了
日本橋中吹奏楽部との共演で観客を魅了

三友新聞 2023年9月7日号 より]

三越伊勢丹ホールディングス(細谷敏幸社長)は、約半年間にわたった日本橋三越本店のパイプオルガン大規模修復を完了させ、演奏再開を記念する特別演奏会を9月2日に開催した。

パイプオルガンは昭和5年(1930)に設置。幾度の修理を重ねながら音色を届け続けており、週末の演奏会は三越本店ならではの催しとして好評を博してきた。もともとは無声映画の伴奏用として設計された「シアタータイプ」のパイプオルガンで、打楽器や鳥のさえずりなど特殊な音が出せる仕様だったが、音が出ない鍵盤が増えるなど深刻な老朽化により、大規模修復に踏み切った。

中央ホールの天女(まごころ)像の背後にあるパイプオルガン演奏席

今回の演奏再開特別企画では、マーチングバンド全国大会で上位常連の中央区立日本橋中学校吹奏楽部による「リバーダンス・オープナー」「フックト・オン・ビートルズ」「ディープ・パープル・メドレー」が演奏され観客を沸かせた後、丸井良太本店長が「パワーアップしたパイプオルガンの音色を楽しんでほしい」と挨拶。続いてオルガニストの髙橋美香子氏により、パイプオルガンでディズニー音楽や「We Are the Champions」「威風堂々」などの名曲が演奏された。最後にはYOASOBIの「ツバメ」が日本橋中学校吹奏楽部による合唱付きで披露され、大勢の観客を魅了した。

パイプオルガンは今後、週末の金・土・日曜日に正午・午後3時・午後5時(各回約15分)の演奏を予定している。

日本橋中学校吹奏楽部も堂々とした演奏で観客を沸かせた

他の記事も読む