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「三井家野方墓所」、10月21日に公開
東京・中野の三井文庫隣接、1日限定

三友新聞 2023年9月7日号 より]

東京・中野の公益財団法人三井文庫に隣接する「三井家野方墓所」が10月21日(土)に1日限定で公開される。墓所を管理する一般社団法人三井家同族会が2019年から始めたもので、今回が5回目。墓所には昨年、生誕400年を迎えた三井高利の墓碑や先祖の供養塔、近代以降の三井家の墓などがあり、前回は三井家や三井系役職員、地域住民など約150名が訪れた。今年は越後屋創業350年の節目の年で、多くの墓参者が予想される。

三井高利と妻・かねの墓碑

野方墓所は東京における三井家の墓地。三井家は京都・真如堂を菩提寺とする一方で、本所の真盛寺を江戸の菩提寺に定め、三井高利をはじめとする一族の霊を祀った。

大正期には野方(現中野区上高田)に墓所を移転。約6000坪の広大な敷地には三井11家のうち、5連家(松阪家、永坂町家、五丁目家、本村町家、一本松町家)の墓や斎堂を設けた。

野方墓所は三井家の管理下で長年にわたり非公開とされてきたが、歴史的な価値が高いことから2019年から中野区の協力を得て年1回、一般公開されている。

所在地は中野区上高田5-16-1。交通は西武新宿線・新井薬師前駅から徒歩6分。公開時間は午前10時から正午まで、午後1時から3時までの1日2回。入場は無料、予約は不要。

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