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東京・中野の「三井家野方墓所」を公開
三井関係者、一般参詣者など150人が祈り

三友新聞 2022年11月3日号 より]

一般社団法人三井家同族会は10月22日、東京・中野にある三井家の「野方墓所」を一般公開した。三井高利夫妻の墓碑や奉公人の供養塔、近代以降の三井家の墓などがある野方墓所は長年にわたり非公開とされてきたが、歴史的価値が高いことから中野区の協力も得て2019年から年に1日限定で公開されており、今回が4回目。三井家や三井系役職員、地元をはじめとする一般参詣者など1日で約150名が訪れ、先人に祈りを捧げた。

三井家野方墓所を訪れる参詣者

当日は午前10時から正午と、午後1時から3時の2時間ずつ行われた。運営を担う三井家同族会のほか、中野区や二木会事務局、公益財団法人三井文庫なども公開に協力。中野区の広報紙や三友新聞で公開日を周知したこともあり、午前10時の開場とともに多くの参詣者が訪れた。

地元住民を含む参詣者は三井家同族会から三井家の歴史や墓の由来などの案内を受けながら熱心に見学し、三井高利夫妻の墓前などで手を合わせた。訪れた人からは、「昨年の大河ドラマを見て渋沢栄一や三井の大番頭・三野村利左衛門の墓参りもしたが、こんなに立派な三井家の墓が都内にあるとは知らなかった。奉公人の供養塔もあり、従業員に対する三井家の姿勢が伝わる」などの声が聞かれた。

所在地は中野区上高田5-16-1。交通は西武新宿線・新井薬師前駅から徒歩6分。

参詣者に墓碑や供養塔を案内した

三井家野方墓所

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