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ニューヨークに2棟目の超高層オフィスビル
三井不動産、マンハッタン最大級

三友新聞 2022年11月3日号 より]

三井不動産(菰田正信社長)はこのほど、米国ニューヨーク市マンハッタンで大規模オフィスビルの「50ハドソンヤード」を竣工させた。2018年竣工の隣接する「55ハドソンヤード」に続くもので、マンハッタンの単体オフィスビルとしては最大級となる。SNS事業を手掛けるメタ(旧フェイスブック)や世界最大の資産運用会社・ブラックロックなどの入居が決定している。

建物は敷地面積6,400m²、地上58階、地下3階、延床面積26万9,000m²、総事業費は6,000億円超。三井不動産の事業比率は9割で、入居企業は8割以上が契約済み。地下鉄7番線・34丁目駅から地下直結の利便性に加えて東側からはマンハッタン中心部の景色が一望できる。

50ハドソンヤードの外観

マンハッタンではハドソン川に面したハドソンヤード地区で11haもの用地を活用した再開発計画が進められており、16棟の超高層オフィスビルや住宅約4,000戸、商業・文化施設、学校、ホテルなどが整備される。三井不動産は「50」と「55」の2棟のオフィスビルを海外事業の旗艦物件と位置付け、合わせて8,000億円を投じた。

ハドソンヤードはニューヨーク市が2012年夏季五輪に立候補した際のメインスタジアム予定地で、落選後は民間企業が再開発に着手。米大手デベロッパー・リレイテッド社とカナダの不動産投資会社・オックスフォード社が開発を主導している。

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