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商船三井の新造「さんふらわあ」が進水
国内初のLNG燃料フェリー、来年1月就航

三友新聞 2022年3月10日号 より]

国内初のLNG燃料フェリーとなる商船三井(橋本剛社長)の「さんふらわあ くれない」の進水式が3月3日、山口県下関市の三菱造船下関造船所で行われた。来年1月に大阪・別府航路に就航する。2番船となる同型船の「むらさき」も続く予定で、環境負荷を低減させるとともに輸送性能や快適性を向上させる。

「さんふらわあ くれない」進水式の様子

新造船は乗客数717名。既存船と比べて全長は46m増の199m、総トン数は8,100t増の1万7,300t、トラック積載台数は45台増の137台。船内の大浴場は広さ2倍、レストラン席数は1.5倍に拡大したほか、3層吹き抜けのアトリウムを設けるなど、「カジュアルクルーズ」をコンセプトに設計されている。

「くれない」「むらさき」は、商船三井系のフェリーさんふらわあが手掛ける既存船の「あいぼり」「こばると」と入れ替え、大阪・別府航路を結ぶ。LNG燃料を使用することでCO₂排出量は約25%減らせる。

商船三井ではさらに2隻のLNG燃料のさんふらわあ新造計画を進めており、商船三井フェリーが担う苫小牧・大洗航路の「だいせつ」「しれとこ」と入れ替えて、2025年に就航させる考えだ。

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