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日本橋描いた絵巻「熈代勝覧」ウェブ公開
江戸時代の三井越後屋も登場、解説付き

三友新聞 2022年3月10日号 より]

江戸時代の日本橋の様子を描いた絵巻として知られる「熈代勝覧」を紹介するウェブサイトがこのほど公開された。三井越後屋や当時の風俗など、絵巻の中に描かれた35カ所を詳細に説明。日英2カ国語や音声ガイドにも対応している。

絵巻は1800年頃の日本橋界隈を描いた風景画で作者は不明。原画は独ベルリン国立アジア美術館に所蔵されており、2009年に日本橋の三越前駅地下歩道に複製画が展示された。絵巻の中では約1,600名が行き交い、三井越後屋や薬問屋、紙問屋、刃物の老舗・木屋など88軒が軒を連ねる。

今回公開されたウェブサイト「熈代勝覧 日本橋ガイド」は、日本橋の町会・企業などが参画する「日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会」が制作したもの。画面を横にスクロールさせながら、絵巻の全景を鑑賞できる。画面上には35カ所の解説項目があり、番号をクリックすると関連写真や解説文が表示される仕組み。

「三井越後屋」では三井高利による創業とともに日本橋三越本店の写真を交えつつ、現在への発展を紹介。左端に位置する「日本橋」は五街道の起点であることを強調し、橋の親柱の上にある「擬宝珠」の格式の高さを説明している。

「熈代勝覧」中央部には三井越後屋の「丸に井桁三」暖簾が

熈代勝覧 日本橋ガイド

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