会員会社ニュース

三井E&Sが過給機ラインナップ拡充
三菱重工系とライセンス契約締結

三友新聞 2022年3月10日号 より]

三井E&Sマシナリー(田中一郎社長)は、三菱重工マリンマシナリから、船舶用エンジンに使う圧縮した空気を送り込む装置「過給機」のライセンス供与を受け、製造を開始する。このほど、両者間で契約を締結した。

三菱重工マリンマシナリは、エンジンの高出力化・高効率化ニーズに応えるための独自製品として「MET過給機」を1965年から展開。MET過給機は船舶用の大型2ストローク機関用で世界シェア約40%を占めている。

主機関搭載時の「MET過給機」

三井E&Sマシナリーでは今回のライセンス供与により、多数存在するMET過給機の形式のうち3種から製造を開始する。2022年度中の初号機完成を計画し、その後は需要に応じて形式を拡充していく。

三井E&Sマシナリーは、独MANエナジーソリューションズSEと1981年から過給機のライセンス契約を締結し、約40年間で累計4,000台を超えるMAN過給機の製造・販売を行ってきた。新たに三菱重工マリンマシナリのMET過給機をラインナップに加えることで、強みである船舶用エンジン「三井-MAN B&W機関」への最適な過給機選定が行えるとしている。

他の記事も読む