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新シリーズ「三井のラボ&オフィス」
三井不動産が賃貸型の研究施設運営開始

三友新聞 2021年7月29日号 より]

三井不動産(菰田正信社長)は研究所とオフィスの機能を備えた賃貸事業を始める。「三井のラボ&オフィス」として東京・新木場に新施設をオープンさせた。

建物の名称は「三井リンクラボ新木場1」。7月から本格稼働を始めた。延床面積約3,300坪、施工は鹿島建設。5フロアを貸し出す。ワンフロアは広さ480坪。最大14分割が可能で、創薬や再生医療など研究内容に応じた環境を整える。大企業の研究機関や公的団体、大学、スタートアップ企業などの入居を見込み、現在までに7割程度が決定している。第1弾の「三井リンクラボ葛西」は昨年、江戸川区の第一三共葛西研究開発センター内にオープン。第2弾の「新木場1」は初の新築物件となる。

三井不動産は2016年に創薬や再生医療など生命科学領域を支援する一般社団法人「ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン」(LINK-J)を設立。大企業や大学、スタートアップなど約460の法人・個人が加盟しており、日本橋では「ライフサイエンスビルシリーズ」の15拠点を提供。新興の医療系が集う「日本橋バレー」として注目を集める。

今後は「ライフサイエンスビルシリーズ」に加えて研究所としても使える「ラボ&オフィス」をシリーズ化する。新木場では2棟目を建設するほか、柏の葉や米国ボストンでも計画している。

「三井リンクラボ新木場1」外観

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