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三井家野方墓所の一般公開に270人
三井系役職員や地元住民など多数来場

三友新聞 2020年10月29日号 より]

一般社団法人三井家同族会は10月24日、東京・中野にある三井家の「野方墓所」を一般公開した。三井高利夫妻の墓碑や奉公人の供養塔、近代以降の三井家の墓などがある野方墓所は長年にわたり非公開とされてきたが、歴史的価値が高いことから、中野区の協力も得て昨年から年に1日限定で公開されている。

当日は好天に恵まれ、午前10時から正午と、午後2時から4時の2時間ずつ行われた。訪れた人からは、「お地蔵様が印象的で、きちんと先祖を祀っているのに感心した」「奉公人の供養塔もあり、従業員に対する三井家の姿勢が伝わる」「三井記念美術館の展示品も見てみたくなった」などの声が聞かれた。

高利夫妻の墓前を訪れる一般参詣客

午後には三井文庫の武田晴人文庫長や三井不動産の岩沙弘道会長も来場。墓所を一巡した岩沙会長は一般参詣者や三井家関係者とも和やかに歓談し、「三井家先祖のおかげで今日の我々がある。京都の北家跡地には『HOTEL THE MITSUI KYOTO』もオープンするので、是非見てもらいたい」と謝意を伝えた。

今年は昨年の110名を大きく上回る270名が来場した。墓所の公開は年に1回の予定で、来年の日程は未定。

手を合わせる三井不動産・岩沙会長

三井家野方墓所

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