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東京・中野の三井家野方墓所を一般公開
10月24日の1日限定、入場無料

三友新聞 2020年10月8日号 より]

東京・中野の公益財団法人三井文庫に隣接する「三井家野方墓所」が、10月24日(土)に1日限定で一般公開される。墓所を管理する一般社団法人三井家同族会が昨年から始めたもので、今回が2回目。時間は午前10時から正午まで、午後2時から4時までの1日2回。入場無料、予約不要。墓所には三井高利夫妻の墓碑や先祖の供養塔、近代以降の三井家の墓などがあり、昨年は三井家や三井系役職員、地域住民など100名超が訪れた。

三井高利と妻・かねの墓碑

三井家は京都・真如堂を菩提寺とする一方で、本所の真盛寺を江戸の菩提寺に定め、三井高利をはじめとする一族の霊を祀った。大正期には野方(現中野区上高田)に墓所を移転。約6,000坪の広大な敷地には三井11家のうち、5連家(松阪家、永坂町家、五丁目家、本村町家、一本松町家)の墓や斎堂を設け、法要には三井家や三井財閥の重鎮が集まった。

しかし、野方墓所は戦時中の空襲で被災。墓は罹災を免れたが斎堂は失われた。戦後は敷地の一部を日本電信電話公社(現NTT)に割譲。昭和40年(1965)には三井各社の支援で再建された三井文庫の史料館が建てられた。

所在地は中野区上高田5-16-1。交通は西武新宿線・新井薬師前駅から徒歩6分。

三井家野方墓所

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