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港湾クレーンの点検にドローンを活用
三井E&Sマシナリーとゼンリンが実証実験

三友新聞 2020年10月8日号 より]

三井E&Sマシナリー(髙橋岳之社長)と地図データサービス事業を手掛けるゼンリンデータコムは、港湾クレーンの点検にドローンを活用する実証実験を実施した。

船への荷役作業を担う港湾クレーンは、潮風にさらされ傷みやすく、定期的な点検が欠かせない。三井E&Sマシナリーではこれまで目視による点検を行ってきたが、高所作業には足場仮設工事や専用の点検作業車の利用など、安全面・コスト面で課題を抱えていた。これに対し、ドローンによる画像撮影とAI分析で人的作業を代替することを目的に、鹿児島県志布志港のクレーン2基で実証実験を行った。

ゼンリンデータコムはドローンの飛行に関する技術的サポートと撮影画像のAI解析を担当。ドローンによる点検結果を、三井E&Sマシナリーが手掛ける既存のクレーン管理システムや予防保全機能に連携させる。将来的には、画像解析によって錆や塗膜剥離の有無を検知し、クレーンの3Dモデルと連携することでクレーン全体での傾向を可視化することを目指す。

ドローンによるクレーン点検の様子

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