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三井化学がPIFで150億円調達
三井住友信託銀行など複数の金融機関が融資

三友新聞 2020年7月2日号 より]

三井住友信託銀行(橋本勝社長)と三井化学(橋本修社長)は、SDGsの達成に向けた金融枠組「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)」の融資契約を締結した。三井化学は三井住友信託など複数の銀行から、使途を限定されない150億円の運転資金を調達する。

PIFは、企業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、活動の継続的な支援を目的とした融資。国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)の提唱に基づき企業の活動、製品、サービスによるSDGs達成への貢献度合いを評価指標として活用し、情報開示する。今回の貸出人は三井住友信託のほか、池田泉州銀行、滋賀銀行、中京銀行、百五銀行、百十四銀行、横浜銀行など。

三井化学は一昨年にESG推進室を設置。環境貢献価値「Blue Value」やQOL向上貢献価値「Rose Value」の提供により、事業活動を通じた社会価値の創造を目指している。

三井住友信託は融資契約を結ぶにあたり、三井化学がSDGsの目標達成に向けて取り組む様々なテーマを評価。日本格付研究所による第三者意見も取得した上で、融資を決定した。

三井住友信託は、三井系ではほかに日本製紙(野沢徹社長)とも、PIFの融資契約を3月に結んでいる。

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