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商船三井の運航船を三井E&S造船が解析
航海データ利活用プロジェクト第2弾

三友新聞 2020年3月5日号 より]

商船三井(池田潤一郎社長)、三井E&S造船(古賀哲郎社長)、気象情報会社のウェザーニューズの3社は、船舶の航海データを利活用する「FOCUSプロジェクト」の第2弾となる船舶向けアプリケーション「Fleet Performance」を発表した。商船三井の運航船のセンサーデータを収集し、三井E&S造船が解析を行う。

プロジェクトは船舶管理の高度化を目的として2018年に3社で発足した。様々な船舶向けアプリを開発し、実海域における航海データをリアルタイムに収集。分析・シミュレーションした上で、故障予知や環境負荷低減などの技術開発に応用する。商船三井が運航する三井物産向け新造LNG船「MARVEL EAGLE」を皮切りにアプリの実装船を順次拡大しており、最終的には150隻への搭載を目指す。

「Fleet Performance」は数分間隔で船のセンサーデータを収集。波や風の影響を受ける実海域での船体性能やプロペラスクリューの汚損を把握し、適切なメンテナンスのタイミングを検討する。また、波や風の影響を取り除いた船の本当の性能を分析・把握することで、性能比較や省エネルギー装置の効果検証などを行う。

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