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サッポロとキリンが初の共催イベント
ホップ「ソラチエース」使用ビールの縁で

三友新聞 2019年9月12日号 より]

サッポロビール(髙島英也社長)とキリンビールは9月5日、サッポロが開発したホップ「ソラチエース」を使用したビールを販売する縁から「ソラチエース誕生祭」を共催すると発表した。サッポロビールがビールメーカー他社と共同事業を行うのは初めて。

サッポロビール「SORACHI 1984」(右)とキリンビール「SORACHI ACE」(左)

ソラチエースはサッポロビールが開発し、1984年9月5日に品種登録したホップ。当時、国内ではビールは大量消費するものという認識が一般的で、ソラチエースが持つ強い香りは受け入れられず、製品化されないまま「お蔵入り」となっていた。

2000年を過ぎてから、米国のクラフトビールブームの下でソラチエースは脚光を浴び始める。日本でもクラフトビール熱が高まる中、サッポロビールは新ブランド「Innovative Brewer」を立ち上げ、今年4月にソラチエースホップを使用した「SORACHI 1984」を新発売。キリンビールも米国でホップと同名のビール「SORACHI ACE」を販売するブルックリン・ブルワリーと提携し、今年2月に全国発売を開始した。

両社は今回、香り高いソラチエースの特徴と、35年の時を経て日本で製品化されたという物語性に注目し、「誕生祭」を共催。サッポロビール系列の「ビヤケラー東京新橋店」、キリンビール系列で銀座に店舗を構える「BEER TO GO」で、ビール1杯とつまみの「ソラチエースペアリングセット」(税込1,500円)を限定販売する。9月16日まで。

発表会見ではサッポロ・新井健司さん(右)とキリン・尹惠楨さん(左)がエール交換を行った

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