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日本アルキルアルミを完全子会社化
三井化学、オランダの合弁相手から取得
[三友新聞 2025年10月23日号 より]
三井化学(橋本修社長)は、アルキルアルミニウムの製造・販売などを手掛ける日本アルキルアルミ(NAA)を完全子会社化した。
NAAは昭和43年(1968)、三井東圧化学(現三井化学)と米国企業が共同出資で設立。2年後には三井東圧の大阪工業所内に製造プラントを完成させ、生産を行っている。
今般の完全子会社化は、平成9年(1997)に三井化学と折半出資でNAAを合弁化したオランダ・ケッチェン社の保有株式を三井化学が取得したもの。ケッチェン側は完全子会社化がNAAの企業価値向上に資するため譲渡を決定した。
NAAが製造する高品質なアルキルアルミ類は、ポリオレフィン用助触媒、医薬品合成用の還元剤、不斉合成用触媒原料、電子情報材料用原料など、産業・社会を支える幅広い用途で使われている。
三井化学はNAAに経営資源を効率的・積極的に投入することで、ICTソリューション事業における半導体・実装領域やポリオレフィン製造用助触媒の安定供給に貢献する考え。