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卵殻配合素材が「たまごっち」に
デンカがプラ削減・廃棄物活用
[三友新聞 2024年9月12日号 より]
デンカ(今井俊夫社長)が開発したサステナブルプラスチック「PLATIECO」が、バンダイの「Original Tamagotchi Celebration Egg(オリジナルたまごっちセレブレーションエッグ)」に採用された。
デンカは昨年、プラスチックの使用量削減と天然廃棄物の活用をコンセプトとして、卵殻をポリスチレン系樹脂に配合した「PLATIECO」を開発。今般のたまごっちに採用されている「PLATIECO」は、卵殻とABS樹脂を配合した新開発素材で、既存のABS樹脂と同等の耐久性と成形性を兼ね備えつつ、最大51wt%の卵殻配合が可能な独自技術が使われている。
8月末に開催された「東京おもちゃショー」のバンダイブースで展示され、注目を集めた。「オリジナルたまごっち」は、初代などの欧米版。バンダイでは「初代誕生から28年の時を経て、本物のたまごから『たまごっち』が誕生しました(!?)本体には、卵の殻を再利用した素材を使用しています!」と商品を紹介している。対象年齢は6才以上、価格は3,520円(税込)。
デンカでは今後、「PLATIECO」を生活用品、食品容器、家電製品、自動車部品など幅広い用途への展開を図っていく考え。