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「三井家野方墓所」1日限定公開
10月19日、東京・中野で

三友新聞 2024年9月12日号 より]

東京・中野の公益財団法人三井文庫に隣接する「三井家野方墓所」が10月19日(土)に1日限定で公開される。墓所を管理する一般社団法人三井家同族会が2019年から始めたもので、今回が6回目。墓所には三井高利の墓碑や先祖の供養塔、近代以降の三井家の墓などがあり、毎年、三井家や三井系役職員、地域住民など100名超が訪れる。

三井家は京都・真如堂を菩提寺とする一方で、本所の真盛寺を江戸の菩提寺に定め、三井高利をはじめとする一族の霊を祀った。大正期には野方(現中野区上高田)に墓所を移転。約6,000坪の広大な敷地には三井11家のうち、五連家(松阪家、永坂町家、五丁目家、本村町家、一本松町家)の墓や斎堂を設け、法要には三井家や三井財閥の重鎮が集まった。

しかし、野方墓所は戦時中の空襲で被災。戦後は敷地の一部を割譲し、跡地には三井文庫の史料館が建てられた。

墓所の一番奥に鎮座するのは三井高利と妻・かねの墓碑。両脇には三井各家が寄進した7体の「地蔵尊」が並ぶ。2基の「惣石塔」は三井越後屋奉公人の慰霊碑で877名もの戒名が記されている。所在地は中野区上高田5-16-1。交通は西武新宿線・新井薬師前駅から徒歩6分。公開時間は午前10時から正午まで、午後1時から3時までの1日2回。入場は無料、予約は不要。

昨年の公開時の様子

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