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使用済み紙コップをリサイクル
王子ホールディングスなどがティシュ箱に

三友新聞 2024年9月5日号 より]

王子ホールディングス(磯野裕之社長)は、使用済み紙コップをサッカー・ザスパ群馬のオリジナルボックスティシュの箱に再利用する、マテリアルリサイクルを始めた。

ザスパ群馬とクラブパートナーの栗原医療器械店、国際紙パルプ商事との共同事業。ザスパ群馬試合日の正田醤油スタジアム群馬で発生した使用済み紙コップを分別・回収し、紙コップの繊維分(パルプ)を王子グループ工場が再資源化してボックスティシュの箱として再生させる。また王子HD・国際紙パルプ商事・栗原医療器械店の3社は共同で、栗原医療器械店の太田ディストリビューションセンターMADREで発生した使用済み紙コップのマテリアルリサイクルにも取り組む。

再生させたボックスティシュはザスパ群馬のオリジナル商品として、9月1日からホームゲーム会場やパートナー店舗で販売されている。

一般的に紙コップは耐水性を持たせるためのプラスチックラミネート加工が施されていることから、リサイクルが困難で焼却処理されていた。王子HDでは昨年、汚れや臭いが付いた大量の使用済み紙コップを破砕、洗浄した上で紙とラミネートフィルムを分離し、繊維分を効率的に回収するシステムを確立。段ボール原紙や紙タオルへのリサイクルなど、システムの展開を推進している。

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