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有価証券運用リスクを可視化
三井住友信託銀行が地銀向け
[三友新聞 2024年8月22日号 より]
三井住友信託銀行(大山一也社長、SMTB)は地方銀行向けに有価証券などの運用リスクを可視化し、意思決定を支援する「Decision SupporTrust」のウェブサービスを始めた。SMTBと金融DXビジネスを手掛けるグループ会社の「Trust Base」の共同開発によるSaaS型の第2弾で、市場データや有価証券ポートフォリオデータの分析結果から、投資行動が損益・リスクに与える影響を予測する。
自己勘定投資部門で長年にわたり培ってきた定量分析に基づく自行の投資ノウハウを外部にも広げる考え。まずは無償で提供し、将来的には有償も検討する。地銀と投資データを共有することで共同出資などの拡大を目指す。米国関連の金融データも参照できるほか、有価証券報告書を自動で取り込み、他行の自己資本に対するリスク分析などの機能も備えている。開発期間の短いアジャイル開発を採用し、サービスリリース後もニーズを踏まえた追加機能など柔軟に対応する。