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トラック物流で中継輸送実証
三井倉庫ロジ、デンソーなど

三友新聞 2023年12月7日号 より]

三井倉庫ロジスティクス(鳥井宏社長)、デンソー、アスクル、大和ハウス工業など7社はトラックコンテナの中継輸送実証実験を行った。物流の「2024年問題」を前にドライバーの負担軽減やCO₂排出量の削減などを目的としたもの。来年4月以降に適用されるドライバーの労働時間を順守しながら実施し、運行時間やCO₂排出量の削減が確認された。今後は混載や共同輸送にも対応させるとともに安定的な仕組みづくりを進める。

関東・関西間で1日6便、事前のスケジュール通りに運行できるか検証した。荷主企業は三井倉庫ロジスティクスなど5社、中継地点は埼玉県坂戸市と静岡県浜松市。中継地点ではトラックの乗り換えや荷物の積み下ろし作業、待機時間(荷待ち)が発生しないため、ドライバーは「日帰り」で働けるようになる。

実証ではスマートフォンとQRコードを活用したデンソーのコンテナ管理システムを用い、中継地点に複数台のコンテナがある場合でもドライバーが間違えることなく目的のコンテナを選択し、スムーズに脱着できることが確認された。ドライバーは12名から7名に削減、運行時間(横浜~吹田間)は最大3割減らし、CO₂排出量は855tから461tとほぼ半減させた。実際の運用時はルートや荷物量、荷物の種類、天候、物流需給によっても変動するため、各社は社会実装に向けてさらに検証していく考えだ。

実証実験におけるスワップボディコンテナ交換の様子

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