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1部品単位で物流CO₂算定
三井倉庫HDと豊田通商

三友新聞 2023年11月16日号 より]

三井倉庫ホールディングス(古賀博文社長)は物流の温室効果ガス(GHG)排出量可視化サービスで豊田通商と業務委託契約を交わした。自動車部品の国際一貫物流サービスと物流GHG算定サービスを組み合わせて1部品単位でも排出量を可視化できるようにする。

三井倉庫HDは2021年から「三井倉庫サステナリンク」の提供を開始。国際基準に基づく物流CO₂排出量の可視化から、物流合理化による排出量削減など課題に応じた解決策を提案しており、これまで算定を実施したデータは約400万件に及ぶ。三井系では三井化学が利用し、過去3年分のCO₂排出量を可視化。原材料、生産、製品に至るまでCO₂排出量の計算・開示が可能となった。

今回は豊田通商が手掛ける自動車部品の国際一貫物流の「VtoVサービス」(Vendor to Vendor)と「三井倉庫サステナリンク」を一体的に運用することで新サービスを提供する。「VtoV」の情報を元に精緻なGHG排出量を算定。部品の重量や容積を考慮した上で排出量を配分し、部品1点あたりのGHG排出量レポートを作成する。両社は共同で排出量の傾向分析や排出量削減のための提案を行う。

両社は今後もデータを活用し、モーダルシフトや共同配送など、物流のさらなる排出量削減に取り組む考え。

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