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展覧会「国宝 雪松図と能面×能の意匠」
三井記念美術館で12月8日から

三友新聞 2023年11月16日号 より]

三井記念美術館は12月8日から、展覧会「国宝 雪松図と能面×能の意匠」を開く。会期は来年1月27日まで。

円山応挙筆の国宝「雪松図屏風」は年末年始における三井記念美術館の恒例展示作品。三井家の特注品とされ、特別に仕立てられた白い紙に墨や金泥を使い、雪の中に屹立する松を情感豊かに描き出している。

能面は、重要文化財の金剛宗家伝来の能面を多数展示。女面の「孫次郎(ヲモカゲ)」は、作者である孫次郎が夭折した妻の面影を写したとされ、はかなげで神秘的な表情が特徴。朗らかな笑みを浮かべた「翁(白色尉)」や女性の嫉妬と恨みが極まった様子を表すとされる「般若」など多彩な表情の能面を展観する。

能装束は、特に華麗とされる唐織と縫箔を中心に配す。「紺繻子地雪輪松竹菊蒲公英模様縫箔」は布に金・銀箔を貼り付ける技法で竹を表し、そこに菊や雪を象るなど趣向を凝らした文様が見どころ。能装束ならではの視覚的な美しさや味わい深い情景が楽しめる。

開館時間は10時から17時まで。入館料は一般1000円、大学・高校生500円、中学生以下無料。三井系賛助会社は社員証を呈示すれば同伴者2名まで800円で入館できる。休刊日は月曜及び12月25日から1月3日、1月9日(火)。1月8日(月・祝)は開館。

三井記念美術館

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