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船舶用アンモニア燃料から発電用水素に改質
三井E&Sが技術開発に着手

三友新聞 2023年7月27日号 より]

三井E&S(高橋岳之社長)は、船舶用アンモニア燃料から水素を取り出す技術開発を始める。船内用発電装置燃料として、アンモニアを水素に改質してから燃料にする。国土交通省が公募した交通運輸技術開発推進制度に採択された。

水素を含むアンモニアは船舶推進用エンジンの燃料として開発が進められる一方、発電燃料としても期待されているが、発電用エンジンに推進用エンジンと同じアンモニアを使用することは技術的課題が多く、アンモニアから水素を取り出して改質したものを燃料に使用する。

三井E&Sは昨年から燃料電池向けにアンモニア改質器の開発に取り組んでおり、発電用エンジンにも対象を広げる。

同社は船舶の推進・発電ともにアンモニア燃料を使用することで、船舶からのGHG(温室効果ガス)排出の実質ゼロ化に取り組む。

アンモニアの改質と水素利用のイメージ図

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