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下水処理施設で脱炭素を実証
三機工業とユニアデックスが連携

三友新聞 2023年2月9日号 より]

三機工業(石田博一社長)とビプロジー系のユニアデックス(田中建社長)は、環境省の脱炭素実証事業に参画する。昨年12月から下水処理施設で実証実験を始めており、2月末まで約3カ月間、電力使用量削減によるCO₂排出量抑制効果や設備の長寿命化を検証する。

全国に約2,200カ所ある下水処理施設は電力消費量が極めて高く、自治体によっては事務・事業で使用された電力のうちの約4割を占める。実証実験では下水処理施設のなかでも特に電力使用量の大きい送風機の稼働率を分析。運転の効率化を図るとともに水質管理に必要な電力使用量の削減と設備の長寿命化による廃棄物の低減、製造段階におけるCO₂排出量の削減効果などを検証する。

また、水中に気泡を送り込む散気装置の設備更新判断を見直し、現状の時間基準保全から状態基準保全に改める。これにより設備の長期利用を促し、環境に対する改善効果を確かめる。

ユニアデックスは代表企業として事業を取りまとめ、三機工業はデータ収集と分析を行う。

下水処理施設を手掛ける三機工業はこれまで数多くの施工実績があり、幅広いノウハウとともに様々な省エネ技術を開発。ユニアデックスは長年にわたりサーバーやネットワーク機器の保守・運用を担い、デジタル技術を活用した設備サービスを提供している。

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