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年間エネルギー収支ゼロの社員寮
三井住友建設が「ZEH-M」実現

三友新聞 2023年2月9日号 より]

三井住友建設(近藤重敏社長)は、愛媛県新居浜市にZEH-Mを実現した四国支店の社員寮「大志寮」を完成させた。省エネ・創エネ性能を追求し、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロにしている。

ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、石油や石炭など加工されていない状態で供給される「一次エネルギー」の消費量を年間収支で考えてゼロ以下にした住宅を表す。この集合住宅版がZEH-M(ゼッチ・マンション)であり、一次エネルギー消費量の削減率によって「ZEH-M」「Nearly ZEH-M」「ZEH-M Ready」「ZEH-M Oriented」の 4段階に種別されるが、三井住友建設の大志寮は最上位のZEH-Mを達成した。

ZEH-Mを実現した社員寮「大志寮」

大志寮は地上3階建、31室を備えた共同住宅。熱のコントロールと自然エネルギーの利用を増やす「パッシブデザイン」として、断熱性能の高いガラスと反射によって自然光を部屋に届ける「光ダクト」を採用するとともに、省エネエアコンやLED照明などの高効率設備を選定する「アクティブデザイン」を備えることで省エネを追及し、一次エネルギーの消費量を38%削減した。

また、太陽光発電設備による創エネを最大活用するため、蓄熱設備(エコキュート)と蓄電設備(リチウムイオン電池)をあわせて導入。夜間に生じる給湯負荷を昼間にシフトするとともに、日中の発電余剰電力を蓄電することで、再生可能エネルギーの自家消費率100%を達成した。

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