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三井記念美術館がリニューアル記念展
第1弾「絵のある陶磁器」は4月29日から

三友新聞 2022年4月14日号 より]

三井記念美術館は8カ月間の改修工事を終え、リニューアルオープン記念展を開く。第1弾「絵のある陶磁器~仁清乾山永樂と東洋陶磁」は4月29日から6月26日まで。第2弾の「茶の湯の陶磁器~景色を愛でる」も7月9日から9月19日の会期で予定されている。

第1弾は「京焼色絵陶器の完成者」と呼ばれた野々村仁清から始まり、尾形乾山、永樂家へと受け継がれた京焼の歴史を辿る。茶人の間では「織部好み」が大流行し、江戸時代前期の陶工・仁清はこの流れの中で大名や公家の好みを反映した色彩豊かな茶陶を数多く残した。

江戸時代後期から幕末・明治にかけては千家好みの永樂家が仁清、乾山の陶法を承継。三井家は了全保全和全と3代にわたり永樂家を支援し、その交流は昭和の即全の頃まで続いた。和全は仁清を慕い、色絵や金襴手など完成度の高い作品を焼き上げた。北家旧蔵の「金襴手四ツ目桐紋天目」は三井家の家紋である「四ツ目結」をあしらった天目茶碗。箱書きには北家七代当主・三井高就の還暦祝いの品とあり、永樂家と三井家の親密な関係を示している。

入館料は一般1,000円、大学・高校生500円、中学生以下無料。入館は予約不要。開館時間は午前11時から午後4時に短縮するほか、消毒・検温、混雑時の入場制限など、感染症対策を行う。

三井記念美術館

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