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三井金属、TCFDをツールに脱炭素推進
CO₂排出量削減の中期目標を上方改定

三友新聞 2022年4月7日号 より]

三井金属(納武士社長)は、企業等に対して「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4項目の開示を推奨する「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言へ賛同を表明した。

2020年には環境省主催の「TCFDに沿った気候リスク・機会シナリオ分析支援事業」に参加し、三井金属グループの温室効果ガス発生量のうち60%を占める金属事業部門について将来のリスクと事業機会の分析を実施。現在は金属事業部門に続く他部門のシナリオ分析を進めているところで、今後は「TCFD提言のフレームワークを統合思考経営のツールとして活用し、TCFD提言に沿った積極的な情報開示に努める」とした。

また、三井金属は中期的なCO₂排出量削減目標についても、「2030年度までに2013年度比で38%削減する」と新たに定めた。従来公表していた「温室効果ガス排出量26%削減」よりも踏み込んだ数値目標となっており、2050年度までの長期的な削減目標「カーボンニュートラル」の確実な達成を図る。

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