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三井E&SHDが純粋持株体制解消
機械事業注力、IHIから船舶エンジン承継へ
[三友新聞 2022年4月7日号 より]
三井E&Sホールディングス(髙橋岳之社長)は、2023年4月1日付で純粋持株会社体制を解消し、商号を「株式会社三井E&S」に変更する。機械事業を手掛ける三井E&Sマシナリー(田中一郎社長)を吸収合併して中核事業に据え、強みである船舶用エンジンや港湾クレーンの環境対応とデジタル活用を進める。新「E&S」には、「Engineering & Services for Evolution & Sustainability」の意味を込めた。
船舶用エンジンに関しては、IHI原動機(赤松真生社長)の船舶用大型エンジン事業承継に向けたIHI(井手博社長)との協議開始も発表した。今後、詳細を詰めて今年9月の最終契約書締結、来年4月の取引実行を計画している。
三井E&Sホールディングスはこのほか、研究開発や設備投資、M&A等を目的とした、三井住友フィナンシャルグループ(太田純執行役社長グループCEO)傘下2社からの総額170億円規模の資金調達も行う。SMBCキャピタル・パートナーズ(辰己聖社長)が出資するファンド「SMBCCP投資事業有限責任組合1号」へのA種優先株式の発行による90億円と、SMBC日興証券(近藤雄一郎社長)への新株予約権発行による約81億円を資金に、成長航路への回帰を目指す。