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日本最大級のサーモン陸上養殖に融資
JA三井リース、工場建設資金で25億円

三友新聞 2021年11月25日号 より]

JA三井リース(新分敬人社長)は、ノルウェー・プロキシマーシーフードの日本法人・プロキシマーに、工場建設資金として25億円の融資を行った。

プロキシマーは静岡県小山町に、日本最大級のアトランティックサーモン閉鎖型陸上養殖施設を建設している。鉄骨造の延床面積約2万8,000m²、設計・施工はダイワハウス。年間生産量は5,300t。今年4月に着工、2023年6月に竣工の予定。初収穫は2024年の見込み。

JA三井リースは2017年、チリでサーモン養殖生簀リースに取り組んで以降、水産・養殖関連ビジネスの創出を図ってきた。プロキシマーについても案件情報を2年以上前から掴んでおり、今般の資金融資に至った。

日本で流通する生鮮アトランティックサーモンは主にノルウェーから空輸されているが、プロキシマーの陸上養殖が実現すれば、鮮度の高いサーモンが国内に供給できるようになる。また空輸で排出するCO₂削減や、閉鎖循環型養殖システムによる海洋環境への負荷ゼロなど、環境課題にも貢献できる。

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