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三井物産がウェルネス事業加速
AI創薬会社設立、TOBなど

三友新聞 2021年11月25日号 より]

三井物産(堀健一社長)が、「ウェルネス事業」と総称する医療・健康関連ビジネスを加速させている。11月1日にはAIを活用して創薬の基礎研究を行う完全子会社のXeureka(ゼウレカ)を設立し、15日にはメンタルヘルスケアや人材育成・紹介を手掛けるヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスへのTOBを発表した。

Xeurekaでは、製薬業界の高額な研究開発費や低い成功率に対し、先進デジタル技術を活用して課題解決を図る。40年以上にわたり医療分野へのデジタル活用を推進してきた三井情報(浅野謙吾社長)と連携し、がんを中心に安く迅速な創薬の実現を目指す。

ヒューマン・アソシエイツHDへのTOBは、10月15日に設立した完全子会社のMBKウェルネスホールディングス(大芝芳隆社長)を通じて実施する。昨年4月に買収した保健同人社による企業向け健康相談・保健指導サービスとのシナジー創出が主な狙い。買付期間は12月28日までで、約32億円を投じ完全子会社化する。

三井物産は今年4月に「ヘルスケア・サービス事業本部」を「ウェルネス事業本部」に改称した。ウェルネス事業分野を新たな収益の柱として確立すべく、現在は全社横断的に「Wellness All Mitsui(WAM)」と称する健康事業群の確立を進めている。

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