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一族祀る「三井家野方墓所」を公開
10月30日(土)限定、東京・中野で

三友新聞 2021年9月2日号 より]

東京・中野の公益財団法人三井文庫に隣接する「三井家野方墓所」が10月30日(土)に1日限定で一般公開される。墓所を管理する一般社団法人三井家同族会が一昨年から始めたもので、今回が3回目。時間は午前10時から正午まで、午後2時から4時までの1日2回。入場は無料、予約は不要。

野方墓所は東京における三井家の墓地。三井家は京都・真如堂を菩提寺とする一方で、本所の真盛寺を江戸の菩提寺に定め、三井高利をはじめとする一族の霊を祀った。大正期には野方(現中野区上高田)に墓所を移転。約6,000坪の広大な敷地には三井11家のうち、5連家(松阪家、永坂町家、五丁目家、本村町家、一本松町家)の墓や斎堂を設けた。

三井高利と妻・かねの墓碑

野方墓所は戦時中の空襲で被災し、斎堂が焼失。その後、敷地内に三井各社の支援で再建された三井文庫の史料館が建てられた。隣接する野方墓所は三井家の管理下で長年にわたり非公開とされてきたが、歴史的な価値が高いことから一昨年から中野区の協力を得て一般公開されている。

昨年の公開日には三井各家や三井系企業の役職員、地域住民など270名が来訪。三井家の先人に祈りを捧げた。

所在地は中野区上高田5-16-1。交通は西武新宿線・新井薬師前駅から徒歩6分。

昨年の公開日の様子。高利夫妻の墓前を訪れた一般参詣客

三井家野方墓所

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