会員会社ニュース

港湾クレーンの運用を効率化
三井E&Sが遠隔監視システム新開発

三友新聞 2021年2月4日号 より]

三井E&Sマシナリー(髙橋岳之社長)と三井E&Sシステム技研(森重利文社長)は、港湾クレーンの状態を遠隔から監視可能なモニタリングシステム「CARMS」(Crane Advanced Remote Monitoring System=カームス)を共同開発した。

CARMSではクレーン上に設置された各種スイッチのオン・オフや吊荷の荷重、モーターの回転速度や電流値などの電気信号を収集・分析する。顧客の要望に応じて各種装置の振動、映像、温度にも対応。データは三井E&Sマシナリーが管理するクラウド上に蓄積され、パソコンやタブレットのウェブブラウザを通じて閲覧が可能となる。

データは三井E&Sマシナリーの技師も遠隔から確認できるため、トラブル発生時の対応も向上する。新造クレーンだけでなく既設クレーンにも応用できる。

三井E&Sマシナリーは、荷役機械の故障予兆を事前に把握するためのビッグデータやAIの活用に関する国土交通省の実証事業に参画している。今後は、実証事業の成果をCARMSの機能向上に繋げる考えで、港湾業務の効率化から海上物流の安定と発展を支えていくとしている。

クレーンのリアルタイム情報表示イメージ

他の記事も読む