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「即時異常検知システム」を実大構造物で実験
三井住友建設がチーム参加、有効性を確認

三友新聞 2020年8月27日号 より]

三井住友建設(新井英雄社長)は、独立行政法人防災科学技術研究所の実験施設「E—ディフェンス(実大三次元震動破壊実験施設)」で行われた実大構造物(3階建て鉄筋コンクリート造)の大型振動台実験に付加計測チームとして参加した。ワイヤレス振動センサを用いた「即時異常検知システム」を実大構造物に設置し、同システムが無線ネットワークの環境下で構造物のわずかな変化をリアルタイムに検知することを確認した。

即時異常検知システムは測定値の統計的な情報を随時学習し、日常的なごくわずかな振動(常時微動)から構造物固有の特性値の変化を自動判定する。構造物の特性値を事前に知る必要のない、汎用性の高い異常判定手法を採用している。

また、センサ内に搭載したCPUで数値計算を行うことにより、判定に必要な情報を迅速に収集し、構造物の異常をリアルタイムに検知する。

三井住友建設は、今回検証したシステムの実構造物への適用を進めるとともに、モニタリング技術の未来を展望し、サスティナブルな社会の創造に向けて開発を推進するとしている。

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