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展覧会「国宝雪松図と明治天皇への献茶」
三井記念美術館で12月14日から1月30日まで

三友新聞 2019年11月28日号 より]

三井記念美術館は、12月14日から展覧会「国宝雪松図と明治天皇への献茶」を開く。京都博覧会で三井家が明治天皇へ献茶した際の茶道具を中心とし、皇室や三井家にゆかりのある美術品を展観する。会期は来年1月30日まで。

博覧会は明治20年(1887)に京都御所で行われ、三井家は総領家第10代当主の三井八郎右衞門高棟と、実兄で前当主の高朗を亭主として献茶席を設営。表千家・碌々斎の点前で明治天皇を迎え、茶碗、茶入、花入、釜など最高の茶道具を揃えてもてなしたとされる。茶碗は和全作の「金襴手天目」、釜は与次郎作の「日の丸釜」、6畳囲いの屏風には円山応挙筆の「雪松図屏風」を用いた。

展覧会では献茶で使用された茶道具に加え、皇室が指名した芸術家「帝室技芸員」の名品の数々も展示。このほか、天皇に関わる「古筆切」や三井家当主の絵画、新春恒例の「国宝雪松図屏風」「国宝志野茶碗銘卯花墻」も公開し、令和初の正月を華やかに盛り上げる。

三井記念美術館

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