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車載用ディスプレイ向け新製品の販売開始
東レの感光性導電材料「RAYBRID」

三友新聞 2019年8月22日号 より]

東レ(日覺昭廣社長)は、車載用ディスプレイ向けの新たな感光性導電材料「RAYBRID」を実用化し、本格的な量産と販売を開始した。

同社は2012年から、RAYBRIDをスマートフォンの引き出し配線用途として事業展開してきたが、今般、銀粒子を分散させたタイプを新開発することで、2〜4μmの細い配線を形成できるようになった。

従来型は電極が肉眼で見えてしまう「骨見え現象」と抵抗値の高さが課題で大画面ディスプレイに対応できなかったが、新型は肉眼では電極が見えない「メタルメッシュ電極」を実現し、視認性が高い大型ディスプレイに対応できる。

屈曲性にも優れているため、東レが開発した透明ポリイミドをフィルム基板として組み合わせることで、薄くて軽いフレキシブルタッチセンサーに応用でき、曲面ディスプレイへの適用が可能となる。

車載用曲面ディスプレイは、自動運転技術が本格化した時代の車内空間の快適性の向上やより高級感のあるインストルメントパネルの装着など、デザインの自由度を拡げるため、今後、拡大が見込まれる。

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