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三井E&S造船初の海外造船拠点が始動
三井物産、中国大手との合弁事業

三友新聞 2019年8月22日号 より]

三井E&S造船(古賀哲郎社長)と三井物産(安永竜夫社長)、中国民営造船会社大手の揚子江船業集団公司の3社は、中国に合弁造船会社・江蘇揚子三井造船有限公司を設立し、8月1日に事業運営を開始した。三井E&S造船が海外に造船拠点を持つのは初めて。

3社は昨年10月に協定を締結し、設立に向け準備を進めてきた。新会社の資本金は9,900万ドル(約105億円)。出資比率は揚子江船業51%、三井E&S造船と三井物産の合計で49%。社長にあたる総経理には揚子江船業の宋書明氏、副総経理兼COOに三井E&S造船の田村光路執行役員、副総経理兼CFOに三井物産の子会社・東洋船舶社長の経験を持つ根橋秀州氏が就いた。

江蘇省太倉市を所在地とし、揚子江船業から太倉造船工場のリースを受け事業にあたる。当面は揚子江船業が受注していたばら積み船を建造し、将来的には中小型LNG運搬船の受注を狙う。中国では近年、LNGの輸入量が急増しており、海外から大型船で受け入れた後の、中国国内各地への運搬を想定している。

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