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化粧品原料向けCNFを製品化
王子HDが日光ケミカルズと共同開発

三友新聞 2019年4月25日号 より]

王子ホールディングス(加来正年社長)はこのほど、化粧品原料業界のリーディングカンパニーである日光ケミカルズと共同開発を進めていた、化粧品原料向けのセルロースナノファイバー(CNF)について、「アウロ・ヴィスコCS」として上市した。

両社は2015年から共同開発に取り組んでいる。「アウロ・ヴィスコCS」は、昨年4月にオランダ・アムステルダムで開催された世界最大級の化粧品原料展に出展し、化粧品業界の専門家から、これまでにない機能を持つ増粘・分散剤として高い評価を受けた。

同じ天然素材由来の増粘剤に比べ、100倍以上の非常に高い粘度でありながら、大きなチキソ性(力を加えると粘度が下がり、静止すると粘度が上がる性質)を示し、べたつかず瑞々しい感触も合わせ持つ。また、粒子分散安定性にも優れるなど、化粧品への幅広い応用が期待できる。原料の木質繊維は、森林から供給される持続可能、再生可能な資源であることも特長。

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