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三井記念美術館で「円覚寺の至宝展」
国宝・重要文化財など110点展示

三友新聞 2019年4月25日号 より]

三井記念美術館は4月20日、特別展「鎌倉禅林の美 円覚寺の至宝」を開会した。鎌倉の臨済宗大本山・円覚寺とその一門寺院に伝わる彫刻、書画、工芸品など、国宝・重要文化財を含めた約110点を一堂に展観する。

円覚寺は鎌倉幕府八代執権・北条時宗が中国から呼び寄せた禅僧・無学祖元が開山。所蔵する彫刻や絵画、工芸品は日宋貿易による中国文化の影響を大きく受けており、円覚寺と一門の建長寺、相国寺、慈照院などには「宋風」と呼ばれる南宋時代の優品が数多く残されている。

展覧会では「大陸文化との交流」や「円覚寺の華厳禅と舎利信仰」など展示室別にテーマを設けており、なかでも「開山箪笥」と呼ばれる無学祖元の所用品は全て重要文化財。円覚寺の寺宝では特別な存在に位置付けられている。

また、重要文化財「無学祖元坐像」と、建長寺の開山で国宝の「蘭渓道隆」が数十年ぶりに揃って公開される。

会期は6月23日まで。期間中は一部展示替えを行う。休館日は月曜及び5月7日(火)。4月29日(月)、5月6日(月)は開館する。入館料は一般1,300円。

三井記念美術館

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