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一橋大で「フランクリン文庫」企画展
1974年に三井系22社が3億円で寄贈

三友新聞 2018年11月29日号 より]

一橋大学は社会科学古典資料センターの設立40周年を記念し、経済学の世界四大文庫にも数えられる貴重書コレクション「フランクリン文庫」の入手経緯をまとめた企画展「プロジェクトF」を開催。東京都国立市の同大学附属図書館で12月7日まで一般公開している。入場無料。

企画展「プロジェクトF」の内観

フランクリン氏は1972年に死去したが、生前交流があった日本の書店社長により一橋大に購入話が持ち込まれた。一方で競売にかけられる動きもあり、世紀の貴重書群の分散に危機感を抱いた一橋大は、OBで当時の三井物産・水上達三相談役(元社長・会長)に支援を要請。

寄贈当時を伝える三友新聞

その後、三井物産をはじめとする三井系22社が約3億円、当時の文部省が5,000万円を拠出して一括購入し、一橋大に寄贈された。

「プロジェクトF」ではフランクリン文庫を改めて周知するとともに入手経緯に脚光を当て、三井グループの支援を再評価している。

一橋大学附属図書館

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