三井のスポット

綱町三井倶楽部
100年の伝統と四季折々の
自然が特別な一日を彩る

三井の迎賓館として建てられた東京・三田の「綱町三井倶楽部」は、大正2年(1913)の本館竣工から今年で100年を数える、三井グループの会員制倶楽部。皇族・世界各国の要人をはじめ数多くの著名人を迎え、歴史的な会談も数多く開かれた、三井のルーツを感じさせる場所だ。

関東大震災で損傷を受けた本館。その後、元の設計に忠実に再現され、昭和4年(1929)に改修が完了した

美しい洋館を取り巻く歴史と人の記憶

港区という都心にあって、1万坪の敷地を誇る庭園の中、静寂に包まれて優雅にたたずむ綱町三井倶楽部。風格と趣のあるルネサンス様式を中心に、ベランダはバロック式、中央ホールの吹き抜けはビザンチン式と、さまざまな西洋建築の様式が見事に調和した洋館だ。外観とのバランスを考えて設計された純英国風の庭園も美しい。

当時「綱町三井別邸」と呼ばれていた本館が竣工したのは1913年、文明開化から約30年後の、日本と西洋の文化が調和した華やかなりし時代だ。設計をしたのはイギリス人のジョサイア・コンドル。鹿鳴館、旧岩﨑邸、ニコライ堂など70近い建物を手掛け、当時の活気をうかがわせる綱町三井倶楽部も、日本の建築史上に残る西洋建築の傑作と呼ばれている。

その綱町三井倶楽部に、2013年、新たな見どころが誕生した。庭園には樹齢百年を超える貴重な樹木も多く残されているが、なかでも一際目を引くのが、惹かれ合うように根元から枝まで絡み合っているケヤキとタブノキ。推定樹齢500年を超える2本は長年「縁結びの木」として親しまれており、綱町三井倶楽部では竣工100年を機に「相愛樹」と命名、出雲大社の宮司を招いて入魂式を挙行した。注連縄が巻かれ御神木となった2本はウェディングや企業間の「相愛」の象徴。末長い愛や互恵関係の祈念に、ぜひ訪れてみてほしい。

庭園を眺めながら料理を堪能し、優雅なひとときを楽しめる別館レストラン

伝統と風格の社交場におもてなしの心が息づく

綱町三井倶楽部は、会員会社の管理職以上の役職者及び役員OBが会員。本館での会食等は会員もしくは会員の紹介者しか利用できないが、別館レストランでのランチ(5250円~)・ディナー(8400円~)とウェディングは会員会社の正社員なら利用可能。週末には館内見学と相談ができる見学会や、ワンプレート試食がついたブライダルフェアも開催されている(いずれも予約制、詳細はHP参照)。一度利用してみれば、三井の歴史と品位を存分に感じられるだろう。

自然光が差し込むウェディングチャペル。本館には神殿もあり、神前式スタイルでの挙式にも対応

創業当時から核となっているのは「おもてなし」の心。一流ゲストを迎えてきた誇りを原動力に、初代コック長から伝わる正統派のフランス料理、最上のサービスとホスピタリティが輝きを添え、100年の年月を経ても色あせることのない綱町三井倶楽部は、今も訪れる人を魅了し続けている。

自慢の正統派フランス料理と、専属のソムリエが世界中からえりすぐったワインが楽しめる

INFORMATION

綱町三井倶楽部

[所在地] 東京都港区三田2-3-7

[URL] http://www.tsunamachimitsuiclub.co.jp

[TEL] 03-3453-3011

[営業時間]
ランチ 11:30~14:00
ディナー 17:00~21:00(土日祝は20:30まで)
※レストランは平日のみ営業(休館日・特別行事の日を除く)

※利用には会員もしくは会員の紹介が必要。会員会社一覧、紹介書記載フォームはHP内に掲載

※上記の内容は2013年10月15日時点の情報です。
出典:三井グループ・コミュニケーション誌『MITSUI Field』vol.20|2013 Autumn より

バックナンバー