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PC向け環境負荷低減混和剤を開発
「DENKA FASTRONG」販売開始

三友新聞 2024年7月4日号 より]

デンカ(今井俊夫社長)は、プレキャストコンクリート(PC)向け環境負荷低減型早強性混和材「DENKA FASTRONG」を開発、販売を開始した。

PC製造時における高炉スラグの早期強度を増進し、脱型時の強度低下を抑制。早期強度増進に起因するコンクリート蒸気養生温度を抑制することで、PC製造時のCO₂も削減する。

建設業界では人口減少や脱炭素社会への対応として、省力化や環境負荷低減に取り組んでいる。省力化では、現場でのコンクリート施工から工場でコンクリート部材を製造するPCへの移行、環境負荷低減では、産業副産物である高炉スラグや産業廃棄物である汚泥焼却灰などの活用が進められている。

特に、製鉄所において溶けた銑鉄を製造する高炉で発生する副産物の高炉スラグは、セメントに比べCO₂排出量が少ない点やコンクリートの長期強度増進、水密性、化学物質に対する耐久性の向上が期待されることから、積極的な活用が求められており、高炉スラグを用いたPCの製造が可能になれば、省力化や環境負荷低減に資する環境配慮型コンクリートを実現できる。

デンカは「DENKA FASTRONG」を提供することで、PCの環境負荷低減に寄与していく。

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