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融資・保険で宇宙企業支援
三井住友銀行と三井住友海上が協業

三友新聞 2024年7月4日号 より]

三井住友銀行(福留朗裕頭取CEO、SMBC)と三井住友海上(舩曵真一郎社長)は宇宙関連スタートアップ企業の支援で協業する基本合意書を交わした。三井住友海上の宇宙保険でリスクヘッジしつつ、SMBCが融資を行い、宇宙ビジネスの拡大をサポートする考えだ。

具体的には、「宇宙保険等のリスクソリューションを活用した宇宙スタートアップ企業向けファイナンス支援策の検討」「スタートアップ企業のバリューアップに寄与する各種支援メニューの拡充・開発」「スタートアップ企業が直面する課題に対するソリューション提供を目的としたイベントやセミナーの共同開催」の3点で協業する。

SMBCと三井住友海上はスパークス・グループやフロンティア・イノベーションズが組成した宇宙ファンドにも出資しており、宇宙関連事業者を支援。三井住友海上は打ち上げ前のロケットや人工衛星の損害を補償する「打ち上げ前保険」、打ち上げから宇宙空間に到達するまでの損害を補償する「打ち上げ保険」、宇宙空間に到達してからの人工衛星の損害を補償する「寿命保険」、月への航行・着陸を補償する世界初の「月保険」などを取り扱っている。

今後、両社は保険と融資の両面で連携を深めて宇宙ビジネスを支える。

三井系では三井不動産(植田俊社長)も日本橋に宇宙関連企業を誘致。一昨年にはJAXAとともに一般社団法人の「クロスユー」を立ち上げた。日本橋から宇宙産業のオープンイノベーションを推し進める考えだ。

協業のイメージ図

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