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紙コップをハンドタオルに再生
王子HDが星野リゾートと連携
[三友新聞 2024年7月4日号 より]
王子ホールディングス(磯野裕之社長)と王子ネピア(森平高行社長)は、星野リゾートが運営する軽井沢の温泉施設「星野温泉トンボの湯」で、使用済み紙コップを「nepiaハンドタオル」へ再資源化する活動を始めた。
紙コップは一般的に耐水性のためプラスチックラミネート加工されており、古紙回収できず焼却処分されている。
王子HDは昨年、使用済み紙コップを破砕、洗浄し、さらに紙とラミネートフィルムを分離して、繊維分(パルプ)を効率的に回収するシステムを確立。マテリアルリサイクルを可能とした。トンボの湯で飲泉や飲水に使用した紙コップは汚れが少なく、洗浄しなくても再資源化の可能性が高いことから、約1カ月分、104kgの使用済み紙コップでリサイクルテストを行い、ハンドタオルの製品原料として問題ないことを確認。このほど正式導入に至った。
回収した紙コップはネピア工場に運ばれ、ハンドタオルとして再生。再びトンボの湯で使用される。