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三機工業が消化ガス発電事業
国内最大の下水処理施設で

三友新聞 2024年3月7日号 より]

三機工業(石田博一社長)は、東京都下水道局と「森ヶ崎水再生センター消化ガス発電事業」に関する基本協定・基本契約を締結した。下水汚泥から発生させた消化ガスを発電に利用するため同社が2027年3月までに施設を建設し、20年間にわたり維持管理・運営を行う。

森ヶ崎水再生センターは品川・目黒・大田・世田谷区の大部分と、渋谷・杉並区の一部からも下水を受け入れる国内最大の水再生センター。

処理の過程で発生する下水汚泥からメタン濃度約60%の消化ガスを発生させて発電に利用し、施設の電力と消化槽の加温用温水を確保する。都下水道局が設計・建設と運営・維持管理を民間事業者に一括発注する「DBO(Design Build Operate)方式で事業者を公募した。

三機工業は出力1271kwの消化ガス発電機4台(1台は予備)と1160kwの温水ヒーターなどを設置し、センターの約3割の電力を供給することで年間約1万tの温室効果ガス排出を削減する事業提案を行い、優先交渉者に選定された。

森ヶ崎水再生センター消化ガス発電施設(イメージ)

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