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大磯で定置網漁業、六次産業化
JA三井リースなどが漁協支援

三友新聞 2024年2月15日号 より]

JA三井リース(新分敬人社長)と農林中金、神奈川県大磯町がスタートアップを支援した大磯二宮漁業協同組合の定置網漁業が操業を始めた。これまでも定置網を行っている組合員はいたが、今般は漁協の新規事業として定置網を設置、船頭・乗組員を新たに雇用し、漁協自身による定置網漁業を実施する。

JA三井リースは定置網及び運搬車両のファイナンスリースを担い、大磯町は定置網一式のリース事業費の補助として約1200万円を拠出。農林中金は2者と連携して、漁協の事業計画策定を支援した。

漁協では定置網のほか、しらす船びき漁業、刺し網漁業、はえ縄漁業などが行われており、今般の定置網が始まることで、大磯産の漁獲量が増加し、2021年にオープンした「大磯賑わい交流施設 オオイソコネクト」での直売事業の活性化や大磯港の賑わい創出に繋がると期待される。また漁協は定置網で獲れた魚を学校給食へ安定供給することを目指して加工場を仮設するほか、今後は漁業体験も検討する。3者は漁協と連携し、地産地消や食育、観光振興など六次産業化を推進する考え。

2月3日に催された式典の模様。(左から)JA三井リース・市中氏、大磯町・池田町長、大磯二宮漁協・小島組合長、農林中央金庫・玉川氏

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