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タイの産業高度化へ日系企業の投資促進
三井住友銀行・タイ国立科学技術開発庁

三友新聞 2023年11月30日号 より]

三井住友銀行(福留朗裕頭取CEO、SMBC)は11月3日、タイ国立科学技術開発庁(National Science and Technology Development Agency=NSTDA)と日系企業を中心とする同国への投資促進に関する覚書を締結した。NSTDAとの覚書締結は邦銀として初めて。

NSTDAは科学全般の研究開発、技術移転・人材育成を担う政府機関で、覚書締結を通じてタイへの進出、ビジネス展開を検討している日本の顧客にNSTDAを紹介し、産学連携、研究開発、人材紹介・育成等の支援を図る。また、セミナーの開催等を通じ、顧客への情報提供に関する協働も行う考え。

覚書締結により、SMBCはNSTDAとの協力関係をさらに強化し、投資促進等の環境を整備することで、タイ政府が産業の高度化を目指して掲げる「Thai land4.0」、「BCG経済モデル」の実現および「東部経済回廊(Eastern Economic Corridor=EEC)の開発等に貢献するとともに、現地における顧客のニーズにより一層応えるとしている。

「Thai land4.0」は、高度先進技術・イノベーションを導入し、産業高度化を図り、持続的成長を実現するというビジョン。「BCG経済モデル」はバイオ(Bio)・循環型(Circular)・グリーン(Green)経済モデル。EECは「Thai land4.0」を具体化する主軸として高付加価値産業を育成するため、集中的に資本投下する開発地域。ロボット産業、次世代自動車産業など重点産業を誘致・育成する。

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