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医薬工場向けの省エネ型滅菌装置を開発
三機工業に中国地方発明表彰

三友新聞 2023年11月2日号 より]

三機工業(石田博一社長)は、山口県を拠点に建設・機械事業を展開する新光産業と医療・医薬品廃水処理向け「連続滅菌装置及び連続滅菌方法」を共同開発し、公益社団法人発明協会が主催する令和5年度中国地方発明表彰の「中国経済産業局長賞」を受賞した。

発明協会が全国を8ブロックに分けて行う地方発明表彰の一つで、中国地方における優れた発明として表彰された。

開発した連続滅菌装置は、医薬工場や研究施設の廃水に含まれる細菌やウイルスを加熱処理して無害化するためのもの。脱炭素の流れで省エネルギー化が求められる中、両社は加熱処理水から熱を回収して廃水を予熱する仕組みを開発。従来の装置と比較して蒸気や冷却水などの設備を減らすことを可能にした。

すでにワクチン工場への導入実績があり、三機工業が持つ従来型装置と比較して25%以上の省エネルギー効果を確認している。多様な条件に対応する滅菌処理能力と、優れた省エネ性能を持つことが評価され今回の受賞に至った。

開発した連続滅菌装置

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