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タイ化学プラントの設備改造
TOYOが独自技術で脱炭素支援

三友新聞 2023年10月12日号 より]

東洋エンジニアリング(細井栄治社長、TOYO)は、タイ最大の石油会社PTT傘下の化学会社であるPTTグローバルケミカルから、化学品の一種であるパラキシレンとフェノールの製造プラント2件におけるエネルギー効率化・温暖化ガス削減の検討業務を受注した。

TOYOの省エネルギー・脱炭素コンサルティングサービス「HERO」を用いて、PTTグローバルケミカルの既存プラントのエネルギーを効率化するための設備改造計画を作成する。TOYOは今回のプロジェクトを含めこれまでにHEROによる7件の省エネ検討プロジェクトを受注しており、タイの石油化学産業向けとしては初の案件となる。

第1弾であるパラキシレン製造プラント向けのフィージビリティ・スタディ(実現可能性調査)はすでに完了しており、蒸気使用量約20%削減や、温室効果ガス排出量の年間約5.5万t削減など大幅な省エネ・脱炭素化が可能であることが分かった。TOYOは年間の温室効果ガス排出削減量について、航空機による羽田空港と福岡空港間の約3200往復分に相当する量としている。現在は設備改造のための基本設計パッケージ作成業務を開始している。

第2弾となるフェノールプラントの実現可能性調査は現在進行中。

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