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商船三井の「新生さんふらわあ」が船出
東西フェリー会社統合、国内最大に

三友新聞 2023年10月5日号 より]

商船三井(橋本剛社長)は「さんふらあわ」の運航を担う東西2社のフェリー子会社「商船三井フェリー」と「フェリーさんふらわあ」を10月1日付で「商船三井さんふらわあ」に統合した。定期航路6航路を担い、最新のLNG燃料船や貨物船を含めた15隻の運航を手掛ける国内最大のフェリー事業会社となる。

統合会社の社長には元商船三井専務執行役員の牛奥博俊氏が就いた。会長は元商船三井フェリー社長の尾本直俊氏、副会長は元フェリーさんふらわあ社長の赤坂光次郎氏。運航船は「さっぽろ」「ふらの」「だいせつ」「しれとこ」「さつま」「きりしま」「ごーるど」「ぱーる」「くれない」「むらさき」のさんふらわあ10隻と内航RORO船(貨物船)5隻。このうち、「くれない」と「むらさき」は今年就航したばかりのLNG燃料船で、2025年にはさらに2隻の新造LNG燃料船が完成する予定だ。商船三井は「カジュアルクルーズ」をコンセプトとして国内旅客事業に注力しており、フェリー事業の脱炭素化やDXを加速させる。

会見で牛奥社長は「将来的にはLNGに代わる新燃料も視野に入れる」とした上で、「思い出に残る船旅を提供し、移動手段としてではなく、船旅としてフェリーを楽しんでもらう」と話した。航路再編については「顧客ニーズを考慮して検討を進める」としている。

統合会見の模様。(右から)商船三井・向井恒道常務執行役員、商船三井さんふらわあ・牛奥博俊社長、尾本直俊会長、赤坂光次郎副会長

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